朝夕はめっきり肌寒くなり、年々秋が短く感じる今日この頃ですが、皆様いかがお過ごすでしょうか。
これから一層冷え込む冬にかけて、赤ワインが…いや「ナパ・ヴァレーワイン」が身体に染みる季節となりました。最近はすっかりこちらのブログも後輩ソムリエに任せっきりでしたが、今回ばかりは私、元祖プロガー(プロ+ブロガー)の富滿がペンを取ります。
今回は、去る10月11日、モダンフレンチ「コラージュ」にてゲストにナパ・ヴァレーワイン協会エデュケーター・コーチである山本香奈氏をお迎えして開催された「テイスト・オブ・ナパ・ファイネストディナー~偉大なト・カロン・ヴィンヤードのすべて~」の模様をお届けしたいと思います。当日はコンステレーション・ブランドからブレンダン・ダコスタ氏も駆け付けてくださいました。
「そもそもト・カロン・ヴィンヤードって何?」と思った方のために、ナパ・ヴァレーワインアンバサダーの富滿が簡単に解説いたします!「最高の美」を意味するこの畑はナパ・ヴァレーを語る上で最も重要な畑と言っても過言ではない、時に宝石に例えられるような歴史ある畑です。日本でも大変人気があるオーパス・ワンや、シュレイダー、ロバート・モンダヴィなど素晴らしい生産者が最高評価のワインを産む偉大な畑として知られており、ブドウの取引価格は他とは比べものにならない程高値で取引されます。私も初めてト・カロン・ヴィンヤードを訪れた時、ついに自分の目で見ることができた!と感動したのを今でも覚えています。
当日は、午後にマスタークラスセミナー、夜にディナーと、まさにト・カロン・一色のコラージュ。一本一本それぞれが会の主役になるようなワインを一挙にライナップするという贅沢な時間…コラージュからは終日、魅惑的で妖艶な香りが漂っていました…
ディナーでは、日本では飲めない貴重なワインや、生産者違いでト・カロンをラインナップし、コラージュのシェフ影山が考案する一夜限りの特別メニューとペアリングし、それぞれを比較するのではなく、そのワイン一本一本のフィロソフィを理解して欲しいというブランドの信念のもと、山本氏の解説とともに楽しんでいただきました。異なるワイナリーがそれぞれの拘りや、個性を放ち、ト・カロン・ヴィンヤードを様々なスタイルで表現している、そんな印象を受けました。会の終盤には、ラッキードローを行うなど大盛り上がりの中、会はあっという間に終演を迎えました。
ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。現在コンラッド東京では、ナパ・ヴァレー・グラスワインフェアを2ヶ月限定で開催しております。今回ご提供したワインの中から「ダブル・ダイヤモンド カベルネ・ソーヴィニヨン オークヴィル」をオンリストしていますので、この機会を逃してしまった方はぜひ、コンラッド東京でト・カロン・ヴィンヤードのその神秘的な世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?
ソムリエ
富滿 勇希
24 Oct, 2022