皆様こんにちは、今回ブログを担当します。日本料理風花の清水咲良です。本日は5月30日に開催されました「コルドルチャ メーカーズ ディナー」についてお伝えいたします。
今年で2度目となる鉄板焼でのワインディナー。ご提供したイタリアを代表する赤ワインの“ブルネッロディモンタルチーノ”は、イタリア愛に溢れるソムリエ浦崎の情熱もさることながら、鉄板シェフ曽我のお気に入りのワインでもあったことから、今回のイベントを開催するにいたりました。そして当日は、ブルネッロの名門「コルドルチャ」の若き当主、サンティアゴ マローネ チンザノ伯爵とエクスポートマネージャーのパオラ テアルディ氏を迎えることができ、多大なご協力のもと共にお客様を迎えていただきました。
乾杯には、爽やかな甘味と優しい泡立ちでイタリアだけでなく世界中で愛され年間6億本を出荷するプロセッコを。チンザノ伯爵の声掛けと共に和やかに会はスタートいたしました。
2杯目の「Pinot Grigio」は日本未輸入のコルドルチャの白ワイン。(今秋、日本での正規販売が決まりました)ペアリングの一品はじゃがいものガレットで、パリパリとした食感に軽やかでクリスプな食感を持ったワインが同調し、若々しくフレッシュな果実味と酸味にサワークリームとキャビアの塩味が共鳴します。付け合わせのケッパーがさらに爽やかな印象をもたらしました。
3杯目のRosso di Montalcino 2022に合わせてご用意した料理は和牛トリッパ。トリッパとはイタリア語で反芻動物の胃袋を意味し、弾力のある食感と噛むほどに旨味が広がるイタリアでもポピュラーな食材です。トリッパはチーズとともにカリカリに焼き、フレッシュなトマトソースをかけました。モンタルチーノで生産されるサンジョヴェーゼには赤い果実のリキュールのような凝縮感とふくよかで広がりのある濃厚な味わいが感じられます。このワインとのジョイントになるよう、トマトソースにはデミグラスを少し加えました。
4杯目はBrunello di Montalcino DOCG 2019。リッチでボリューム感のある“ブルネッロ“を体現する味わいで、フォアグラハンバーグ バルサミコとはちみつのソース ブリオッシュ添えを合わせました。ハンバーグのジューシーさとフォアグラのクリーミーでとろけるようなテクスチャーがワインとの相性抜群で、肉の旨味を存分に楽しんでいただきました。バルサミコは料理の味わいに酸味をもたらし、ワインの滑らかな酸味と相まって快活な印象をもたらしました。
そしてメインディッシュのグラスフェッドビーフサーロインと一緒にご提供した5杯目のワインはBrunello di Montalcino Riserva Poggio al Vento 2016。イタリアでは近年の最良年と言われるヴィンテージです。しなやかで高い酸、豊富なタンニン分は力強くも果実味と相まって高いレベルで洗練されており、これからの熟成が楽しみなコルドルチャのシグネチャーキュヴェです。牧草のみを食べて育ったグラスフェッドは、噛むほどに旨みが広がるのでワインのタンニンがやわらかくなります。そして、ソースのブルサンアイユとフレッシュペッパーは、最初に一緒に食べるもらうことで、味わいにフレッシュさを与えるアクセントになりました。また序盤にご提供した自家製のオニオンソースは、後半で合わせていただくことにより、濃厚な味わいへと変化する過程を楽しんでいただきました。
チンザノ伯爵の紳士で親しみのある対応に大変感銘を受けながら、会はあっという間にお開きに。最後にはお客様と笑顔で記念撮影をされているチンザノ伯爵のホスピタリティマインドが印象的でした。そして通訳として参加してくださった宮嶋勲氏のお力添えのおかげでよりお客様の理解が深まり満足度の高いイベントになったと思います。イベント成功に尽力いただいたチンザノ伯爵、パオラ氏、宮嶋様、株式会社フードライナーの皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。
日本料理「風花」では今後もワインや日本酒にフォーカスした様々なイベントを企画しております。現在ご案内しております、イベント情報は下記の通りでございます。
2025年6月27日(金) 獺祭メーカーズディナー
https://conrad-tokyo.hiltonjapan.co.jp/plans/restaurants/dinner/kazahana-2506
2025年8月22日(金)銀座 小十 アート・オブ・ハーモニー
https://conrad-tokyo.hiltonjapan.co.jp/restaurants/lp/20th-anniversary
皆様のお越しを心よりお待ちしています。
日本料理「風花」 清水咲良
26 Jun, 2025