10月19日(水)、ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン社、10代目最高醸造責任者、ブドウ調達・醸造担当ディレクターのドミニク・ドゥマルヴィル氏が来店され、日本料理「風花」にてディナーを開きました。
テーマは和食とシャンパン・ヴーヴ・クリコのマリアージュです。
「風花」の稲葉正信料理長がヴーヴ・クリコに合わせて料理を提供しました。
この日お楽しみいただいたシャンパンは4種類。
・イエローラベル NV
・ローズラベル NV
・カーヴ・プリヴェ・ヴィンテージ ロゼ 1989
・カーヴ・プリヴェ・ヴィンテージ 1990
皆様ご存知の鮮やかなオレンジ色ラベルのイエローラベル、サーモンピンク色が特徴のローズラベルを楽しんでいただいた後に、この日のメインシャンパンの登場です。
カーヴ・プリヴェ・ヴィンテージ’89(ロゼ)、’90。
このシャンパンは長期熟成をカーヴで経た後、ドゥマルヴィル氏が飲み頃と判断された今、改めて世界に出てきたシャンパンなのです。
カーヴでじっくりと熟成されたこの2つのシャンパンは、泡立ちがゆっくりと立ち昇り、繊細でエレガント。イエロー、ローズラベルはフルートグラスで提供しましたが、ドゥマルヴィル氏の指示によりカーヴ・プリヴェは白ワイングラスで提供しました。
テイスティングしましたら白ワイングラスでサーヴする理由がわかりました。
’90はパンを焼いた時の香りが強く出ていて、複雑性もあり香り豊か。口当たりは滑らかで白桃をシロップ漬けした果実味がアフターまで続き、余韻も非常に長く旨みたっぷりのシャンパンでした。この芳醇な香りとリッチな味わいには、やはり白ワイングラスのほうが楽しめると思いました。
’89はピンクゴールド色がキラキラと輝き、モカやココアを思わせるロースト香にドライフルーツのフレーバーが加わります。味わいはまだまだ酸味もしっかりとしており、’90と比べるとイキイキとした印象です。
このロゼには、まつたけの神戸牛巻き焼きを合わせ最高のマリアージュだと皆様からお声をいただきました。
私もサーヴしながら、「食べたい、飲みたい」が頭から離れませんでした(笑)。
和食とシャンパンのマリアージュはここ最近では定番の1つになっていますが、今回のディナーで私も改めてベストマッチ!だと共感しました。
お忙しい中、ホテルに足を運んでいただいたお客様にこの場を借りてお礼申し上げます。
誠にありがとうございました。
今月11月25日(金)に、「ゴードン・ラムゼイ at コンラッド東京」にてシャトー ラグランジュのディナーを開催いたします。詳細はこちらです。
皆様のご来店をスタッフ一同お待ちしております。
ソムリエ
北原康行
02 Nov, 2011