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ナパヴァレー研修④

皆様、こんにちは。ソムリエの和田です。和田ブログを楽しみにしてくださっているごく一部の和田ファンの方々、更新が遅れまして申し訳ございません。ですが私らしくマイペースに更新してまいります笑

 

今回はナパヴァレー研修の4日目の様子をお届けいたします。個人的にはこの日が1番印象に残った日でもあります。4日目の午前中は4-5名の小グループに分かれ各ワイナリーを訪問しました。私のグループはナパヴァレーの中心に位置するラザフォードというエリアへ。ラザフォードといえば有名で歴史的なワイナリーがいくつかあり、また、カリフォルニアのカベルネ・ソーヴィニョンの発祥の地とも呼ばれています。ナパの中でも温暖なエリアで「ラザフォード・ダスト」と言われる粒子のようにきめ細かなタンニンが特徴です。

 

訪れたワイナリーはHonig(ホーニッグ)。1964年創業の歴史ある家族経営のワイナリーで、オーナーのMichael Honigさんはナパにおけるサスティナブル・ファーミング実践のリーダーとして知られており、太陽光発電や害虫探査犬の導入、巣箱設置など積極的に環境保全に取り組み、ナパで最も早くサスティナブルに認定されたワイナリーの一つです。早速到着すると「畑に行くよ!たくさん歩くからね!!」と栽培責任者のKristinさんが畑を案内してくださいました。

 

 

ホーニッグが位置するエリアはヴァレー・フロア(谷床平地)と呼ばれ、土壌は深く肥沃で保水能力に優れた最高の土壌なのです。畑に入って驚いたのがこちらです。

 

 

私の肩とほぼ同じ位置の高さにブドウの結果枝があるのです(私の身長は174cm)。前回のブログにてお伝えしましたハドソンの畑では
腰より低い位置にありましたが、それと比べるとかなり高いですよね。地球温暖化対策として地面からの熱を避けるためです。またブドウの樹の根本には必ずカバークロップがあり、これもまた熱から守る役割を果たしていてナパの中でも温暖なエリアならではのスタイルです。

 

ホーニッグと言えば…ワインボトルのエチケットにもなっている蜂です。残念ながらメインの養蜂場は見れませんでしたが、採取した蜂蜜はテイスティングさせていただき濃厚で甘くとても美味しかったです。その後、テイスティングルームに戻って貴重な体験をさせていただきました。ホーニッグのワインメーカーであるAshleyさんを中心にワインの原酒をアッサンブラージュ(ブレンド)したものを飲み比べて
自分達のワインをより素晴らしいものにするためのミーティングに参加させていただきました。

 

 

「どうかしら?」と我々に意見を聞くAshleyさん。恐縮ですが少しだけ発言させていただきました。「ベリーグッド!」って!笑

 

最後に記念撮影。

 

 

午後はFreemark Abbey(フリーマークアビー)へ。1976年、パリにてワイン業界を震撼させた出来事があります。当時無名であったカリフォルニアワインがブラインドテイスティングにて最高級フランスワインより高い評価を得た…“パリスの審判”にて白赤の両ワインが選出された唯一のワイナリーなのです。

 

フリーマークアビーにて。ナパヴァレーの歴史や今のナパヴァレーを学びましたが、講師の方々がCathy Corisonさん、Ted Edwardsさんをはじめとした伝説の方でした…

 

 

今ではカベルネ・ソーヴィニョンのイメージが強いナパヴァレーですが、元々はジンファンデルやリースリングが人気がだったとか…ワインのスタイルも1970年代、80年代、90年代、そして現在と時代により変化しており、こちらでは紹介しきれないほどとても有意義な時間でした。

 

その後は各班にて生産者の方とディナー。私の班はナパ中心街のステーキハウス“Cole’s Chop House”へ。入店すると我々の席以外満席です。さすがは人気レストラン!ご一緒するLuke ClaytonさんはロスカーネロスのワイナリーRombauer(ロンバウアー)にてワインメーカーをしています。Lukeさんはとても陽気な方でワインの話はもちろんですがプライベートな話でも大盛り上がり!ロンバウアーにはワインメーカーが3人いるらしく、3人が納得しないとワインをリリースしないと仰ってました。1人がずっとNOだったらいつまでもリリースできないですね!と聞くと、その人はクビにさせるよ(笑)とアメリカンジョークを仰っていました。(Lukeさんはオーストラリア生まれですが…笑)ロンバウアーのワインとジューシーなアメリカンステーキを堪能しとても素晴らしいディナーでした!お店を出た時の1枚。Lukeさんと僕ですが、2人ともいい感じに仕上がっていました!笑

 

 

レストランでいただいたワインはこちら。

 

 

他にも3本ほどあったのですが写真には残っておらず…ブロガー失格です…右側から2番目のワインはベストオブセラーと呼ばれているワインで10樽ほどしか生産していない大変貴重なワインでした。最後にHonigからFreemark Abbeyへ向かう途中に寄っていただいたとある畑へ。皆様分かりますでしょうか?とても有名なあのカルトワインの畑です!ヒントは僕のこのポーズです!笑

 

 

おまけにHonigのナパドッグもお届けいたします。

 

 

ソムリエ 和田

19 Jul, 2023

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