ドメーヌ ミエ・イケノ15周年記念 特別メーカーズディナー

森本：『最後に池野さんとスタッフのみんなで写真を撮っても良いですか？ブログに載せたいので』

森: 『え？何！？ブログ書くの？書いてくれるの？』

…すっかり森の中で『ブログを書かない部下』というイメージがついております。皆さま、お久しぶりです！ゆるキャラ森本です！今回は、約2年半ぶりにコンラッド東京でワインイベントを開催することができましたので、その模様をご報告いたします。

去る7月18日（月）の海の日に、ドメーヌ ミエ・イケノの池野 美映さんを日本料理「風花」にお招きし、ドメーヌ ミエ・イケノ15周年記念 特別メーカーズディナーを開催いたしました。実は2016年に、モダンフレンチ「コラージュ」においても池野さんのメーカーズディナーを開催しており、今回が2回目のイベントとなりました。日本を代表するトップワインメーカーのお一人でありながら、非常に優しく、誰に対してもフレンドリーでチャーミングなお人柄と日本料理に合わせて和装をお召しになられた池野さんは、お迎えしたお客様はもちろんのこと、弊社のスタッフもメロメロになる可愛さ＆美しさでした。

池野さんのワインと言えば、販売2分で完売してしまう、ナイトハーベストのシャルドネ 月香。森本も満を持して購入しようと参戦してみましたが、購入者情報を入力している間に完売しておりました…（悲）メルロ、そして池野さんの代名詞とも言えるピノ ノワール。今回のイベントでは、7月9日にリリースした2020年のシャルドネで池野さんとお迎えした皆様に乾杯していただき、ディナーをスタートいたしました。この会は、池野さんの15周年をお祝いすべく、会席・鮨・鉄板焼と3セクション合同でのスペシャルコースとなっており、風花の統括料理長の田村、鮨の料理長の坂元、鉄板焼の料理長の神子の3人と森本で、池野さんのワインを実際にテイスティングし、ワインのイメージに合わせて料理を作り上げました。

2020年のシャルドネは、熟したトロピカルフルーツのフレーバーで、酸も柔らく、ブルゴーニュのムルソーを想起させるようなリッチなスタイルのワインでしたので、白レバーとマンゴーの松風や、かますと大豆クリームのサンドウィッチ（日本料理でサンドウィッチが出てくるのが凄いですよね！）など、20年のシャルドネの特徴を引き立たせる7種類の前菜の盛り合わせを。シャルドネ 月香 2019年は、熟した柑橘フルーツ、りんごや白桃などの白系フルーツのフレーバーと、縦に伸びるリニアな酸、ミネラル感とのバランスが素晴らしかったので、3種の握り。特に、コチの握りはサイコロ状にカットしたアカシアの蜂蜜漬けの青りんごと、食感や噛んだ時に広がる甘く上品な香りが、月香のシャルドネの味わいをそのまま再現しているようでした。

メルロ2017年には会席より、鱸の根菜餡（牛蒡・蓮根など）掛け焼きをお出ししました。池野さんのメルロは酸がイキイキとしていて、明るく、さらに青系フルーツだけではなく、ベルガモットやオレンジの皮のようなフレーバーがあるので、花山椒やオレンジとバルサミコのドレッシングとの相性が抜群だったと思います。お客様にお出ししただけで『可愛いー』と声が漏れていたのは、鉄板焼の黒毛和牛フィレカツ、赤ピーマンソース。猫の足跡ソースは崩すのがもったいないですが、2017年のピノ ノワールの清涼感を感じるセイヴォリーなオレガノやマジョラムを想起させる香りと赤ピーマンソースが相乗効果で旨みが感じられたと思いますし、池野さんのピノ ノワールの練れた緻密なタンニンの質感と、黒毛和牛のトロけるような滑らかな質感が、お口の中で素敵なハーモニーを醸し出したことは間違いありません。

デザートには非売品であり、市場ではほとんど見ることができない2013年だけ特別に作った微発泡のワインであるシャルドネ パーティー パーティー 2013年を。このワインでドメーヌ ミエ・イケノ15周年記念を皆様でお祝いしていただきました。カンパーイ！

9年も熟成しているとは思えないような若さがあり、瓶内長期熟成による香ばしいシリアルやゴマのようなニュアンスもあり、酸化と還元の相反する状態を素晴らしいバランスで保っているこのワインは、ゴマのパンナコッタと非常に良く合っていたと思います。

ドメーヌ ミエ・イケノの15年の歴史や池野さんの魅力を、池野さんのワインと、風花のお料理との相乗効果で、100倍に感じていただけたようなイベントとなりました。
池野さん！またコンラッド東京でイベントをお願いできる日を楽しみにしております！

森本 美雪

25 Jul, 2022