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ドメーヌ バロン ド ロートシルト スペシャルディナー@風花

ドメーヌ バロン ド ロートシルト スペシャルディナー@風花

皆さま、こんにちは。国際ソムリエ協会(ASI)開催のASI Bootcamp Malaysiaに参加させていただき、世界の偉大なMaster of Wine、Master Sommelier、そして世界最優秀ソムリエから様々な講義をしていただき、またブラインドテイスティングの方法を学び、そして各国を代表する参加者と意見交換をすることができ、色々な知識を吸収して、中身も身体も(マレー料理を食べ過ぎました)大きくなって帰ってまいりました、皆さまのゆるキャラ森本でございます。ASI Bootcamp Malaysiaのお話は次のブログ、もしくはまた別の機会に皆さまにお伝えさせていただくとしまして…。

 

去る9月8日、日本料理「風花」にてドメーヌ バロン ド ロートシルト スペシャルディナーを開催いたしました。およそ3年ぶりにシャトー・ラフィット・ロートシルト、シャトーデュアールミロン、シャトー・レヴァンジル、シャトー・リューセックのコマーシャルダイレクターのコマーシャルダイレクターのジャン・セバスチャン・フィリップ氏をお招きしてのディナー。最初にこのお話をいただいた時は、新型コロナウイルス感染症の影響に伴う諸情勢や台風の影響でジャン・セバスチャン・フィリップ氏が来日できないのではないか?と考えてしまい、ドキドキな日々を過ごしておりましたが、無事お越しいただき、ドメーヌ バロン ド ロートシルト(※以下DBR)の魅力を余す事なくお客様にお伝えいただく素晴らしいディナーとなりました。

 

 

この日のために日本料理「風花」統括料理長の田村、エグゼクティヴ ソムリエの森とともにほんのすこーしDBRのワインをテイスティングし、お料理の打ち合わせをしたところ…改めてDBRの懐の深さに非常に驚きました。『赤ワインで前菜からメインまで通し、デザートにてシャトー・リューセックを提供する』というのがセオリーかと思いますが…2019年のシャトー・リューセック、フォアグラやデザートとしか合わせないなんてもったいないのです!

2019年のリューセックの大きな変化について2点触れたい点があり、まずは2019年のシャトー・リューセックのその味わいについて!かつてのリューセックは口中に含むと本当に甘い、ビックなスタイルのワインでした。

 

理由としては:
①セミヨン100%で造っていた
②新樽100%で熟成させていた
③残糖が150g/RSを超えるような甘さだった
などの理由が挙げられます。

 

では現代のリューセックはどのように変化したかと言いますと…。
①セミヨンにソーヴィニヨンブランやミュスカデルをブレンドすることでワインに綺麗な酸やフレッシュ感が出た
②熟成させる樽は低めの温度でゆっくりと火を入れたミディアム(ー)。そうすることで果実の明るさが増しました
③2019年の残糖分は、120g/RS。

 

30gのお砂糖の違いって凄いですよね?普段召し上がるコーヒーや紅茶にお砂糖が30gも入ると味わいがどう変わるかを想像していただくとこの3つの点がどれだけリューセックをモダンで洗練された…フードフレンドリーなワインにしたかを想像いただけると思います。テイスティングを経て、満場一致で『リューセックを前菜に合わせてサービスしたい』という意向になりました。

 

リューセックに合わせて…

 

 

写真右から炙り海老と茸の玉素焼き、昆布〆信州サーモン 葡萄の白和え、玉蜀黍と干し唐柿(トマト)天麩羅の3種類の前菜をお楽しみいただきました。

 

全てリューセックの余韻をより長いものにする素晴らしいペアリングでしたが、個人的に昆布〆信州サーモンとのペアリングが、信州サーモンのねっとりしたテクスチャーとリューセックのまろやかなテクスチャーと渾然一体になり、サーモンとチーズの自然な塩味が良いアクセントになっていてベストペアリングでした!

 

そして大きな変化のもう一つがボトルのパッケージングです。2019年のシャトー・リューセックは、従来のソーテルヌに見られるような透明なボトル、白地のエチケットに金の文字では無く、リサイクル可能な淡いブラックの瓶に、黄色の王冠のシールが貼ってあり、とてもポップで親しみやすい印象になりました。また、リユース可能な球状のコルクと一緒になっていて、1日で飲み切らなくても1週間ほど同じクオリティーで楽めるように作られています。

 

何度でも使用可能で、酸化の影響からも守られる、何よりも非常にキュートなコルクです。クラシックで重たい印象から、現代のモダンで軽やかな印象への変化だけではなく、環境にも配慮しており、ラベルやインクはフランス、コルクはポルトガル、ガラスはイタリアなどの近隣諸国で作られたものを使用することでCO2の排出量を減らし、2019年からは輸送時の木箱をやめ、再生紙から作られた段ボールで輸送することで輸送時の二酸化炭素排出量を削減する、DBR全体の環境へ配慮した取り組みです。

 

 

美味しいのはもちろんの事ですが、将来を見据えてサステイナブル、SDGsな取り組みに力を入れているシャトー・リューセックからは今後も目が離せません!…力が入りすぎてしまい…前菜に供出したワインのことしか書けない森本…笑 ラフィットのビオディナミへの取り組み、ファーレ プロジェクトについてなど、お伝えしたいことが山のようにあったのに…

 

皆さまぜひ、シャトー・ラフィット、シャトー・レヴァンジル、シャトーデュアールミロンについての話を聞きにコンラッド東京に足を運んでください。ブログで書くことができなかった詳細、新しい取り組みについてお話させていただきます。

 

また…アペリティフと前菜にソーテルヌ!最高にCOOLです!

 

 

ゆるキャラ森本

20 Sep, 2022

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