桜の見頃も過ぎ、浜離宮恩賜庭園の新緑が美しい時期となりました。
ご無沙汰しております、日本料理「風花」でございます。今年度より、ブログを復活させるべく、月に1度の更新を目標といたします!今月は加藤が担当させていただきます。
本日は、去る3月22日に行われたユルチッチ&ツァーヘル コラボレーションディナーについてです。
皆様ユルチッチってご存知でしょうか?一世を風靡した卵型の育成ゲームを彷彿とさせますが…1日放置すると大変なことになりましたよね(笑)オーストリアで最も権威のあるワイナリーと称され、カンプタールのランゲンロイスで最高の区画の畑を所有しバランスがとれた、テロワールの特徴が感じられるワインを醸造。2006年より全ての畑を有機農法に転換し、クールでエレガントなスタイルのワインを生み出しています。また、ツァーヘルはオーストリア、ウィーンが本拠地のワイナリー。世界的にも有名なホイリゲ(新酒ワイン、居酒屋という意味もあるそうです)の草分け的存在と呼ばれています。ウィーンで唯一全てのワイン生産地に畑を所有しており2003年より混合醸造のワインを生産しています。ワインの詳細はコンラッド東京ソムリエチームのブログをご参照いただき、こちらではお料理をメインに取り上げさせていただきます。
前菜5種
左上から
筍生ハム巻木の芽の香り スイートアリッサム
海老真丈おかき揚げ オリーブチーズ射込み
炙り帆立と白みる貝 粒マスタード酢味噌掛け
蛍烏賊と新玉葱 塩昆布オイル和え
鶏もも肉岩塩焼き 雲丹醤油漬け
「空腹を凌ぐ」という意味のお凌ぎは蛤と根三つ葉のつまみ揚げ 春小蕪麺仕立て(左)
小蕪を桂剥きし、細長く切って麺に見立て、茹でずにお塩で揉み込むことで、食感を演出。造りは平目を3種の調理法とお味で(右)
昆布締めは松葉独活と玉素山椒、炙りにはちり酢卸しと生胡椒、油霜には芹と檸檬(ユシモ: 油に一度通し、中をレアの状態に仕上げること)。
魚料理は油女(アイナメ)の唐揚げ。
花山葵と春菊の卸し餡/行者大蒜鼈甲餡/橙南蛮酢
こちらも3種の味でご用意。
花山葵と春菊で春らしく、行者大蒜でパワフルに、橙南蛮酢でさっぱりと。
肉料理は、神奈川県産やまゆり豚の葱味噌焼き 焙じ茶の香り。やまゆり豚とは、今回担当の森本ソムリエール(あ、和田ソムリエもでした!)でお馴染み、神奈川県の県花であるやまゆりの様に白く綺麗な脂肪に仕上がることから名付けられたそう。日本料理らしく、焙じ茶の香りをつけて。やまゆり豚を焙じ茶で燻し、さらに煎った焙じ茶を上から掛けました。舌触りが悪くならないよう茶葉の茎は一つ一つ取り除いています。
日本料理には日本酒、甲州ワインのイメージがありますが、繊細なオーストリアワインは日本料理と素晴らしい相性でした。今回はワインに合わせて特別な料理をご提供いたしましたが、春の食材をふんだんに使用した箱膳弁当や、旬の桜鯛を使用したお茶漬け御膳も平日限定にてご用意しておりますのでぜひ、日本料理「風花」へご来店ください。
詳細はこちらをご覧ください。
皆様にお会いできることをスタッフ一同楽しみにしております。最後には生産者の方々と恒例の写真も撮らせていただきました。
P.S.
浦崎ソムリエのブログでもおなじみ、写真にうるさい森本ですが、ここでもその力を発揮。何枚か撮影した中のベストショットです!笑
コンラッド東京非公認ゆるキャラ、森本のかわいい笑顔でシメとさせていただきます。
日本料理「風花」
加藤
17 Apr, 2023