去る2月2日、ヒルトン東京ベイにて、「ヒルトン・ワールドワイド F&Bマスターズ 日本・韓国地区 最終競技会」が開催され、私、ソムリエ藤島、ソムリエ部門において第1回チャンピオンという栄誉をいただくことができました。(私の右隣にいるのはコンラッド東京 総支配人のハインリッヒ・グラファです)
「ヒルトン・ワールドワイド F&Bマスターズ」とは、2014年から始まったヒルトン・ワールドワイド アジア・パシフィック地域の取組みで、料飲部門(調理、ソムリエ、バー、バリスタ)における新たな才能の発掘と人材育成を目的とし、それぞれの分野の技術とクリエイティビティを競うコンクールです。日本・韓国地区からは今回、コンラッド東京含む12のホテルが参加し、昨年11月から12月にかけて行われたホテル予選を勝ち抜いた合計41名の「達人たち(=Masters)」が最終競技会場のヒルトン東京ベイに集結しました。
昨年末に行われたコンラッド東京でのホテル予選では、ソムリエの有資格者7名で筆記テスト、論文、ブラインドテイスティングなどを行いました。結果、ソムリエール森本が代表に選ばれたのですが、本選当日に森本はボルドー、スペイン研修という、何ともうらやましい予定が入っていたため、恐れ多くも私が森本の影武者(?)として参加しました。
短い準備期間でしたが、とにかく時間を見つけてコンクール対策に没頭しました。
ソムリエのコンクールでは様々な課題があり、ワインのテイスティングもその一つです。
一般的には、ブラインドで出されたワインの外観、香り、味わいを分析し、合わせるお料理や提供方法、醸造法、産地、収穫年、ブドウ品種などを母国語以外で3分以内にコメントしていくというものです。
「本番は見せ方も大事だから、身振り手振りも意識するように!分析だけでなく、表現力や、なぜそう思うのかもコメントするように!」
「英語の語彙をもっと増やさないと!”Thanks to clean acidity, this wine is well-balanced and elegant.”(きれいな酸味のおかげで、このワインはバランスが良く上品だ)とかって言うんですよ!」
ホテルの代表に決まってからは、ソムリエチームの全員が大事な時間を割きトレーニングをしてくれました。(特にソムリエールM)
試験やコンクールは結果も大事ですが、目標に向かって、ある期間、集中して知識を得ることが何より自分の財産になるといつも思います。(もちろん、コツコツ勉強するのが一番だと思います)
そして応援してくれる人がいればいるほど、結果を求める気持ちも強くなります。(プレッシャーも大きくなります!)
そんなこんなであまり眠れずに迎えた当日、課題は選択式テスト(50問)と小論文、ワインやワイン以外のアルコール飲料など7種のテイスティング、赤ワイン、スパークリングワインのサービス実技、ワインリストのプルーフリーディング、10種フードペアリングと盛りだくさん。
周りのソムリエも優秀なメンバーが揃い、課題を全て終えた時は、決して満足な出来とは言えず、自信を無くしていたのですが、気持ちが勝ったのか、このような賞をいただくことができました。
「Thanks to everyone!(皆さん、ありがとう!)」授賞式で名前を言われた瞬間に浮かんだ言葉でした。
このような機会をくださった皆さん、そして応援してくださり、支えてくださった方々に心より感謝申し上げます。
副賞は日本・韓国のヒルトンホテルでの2泊分の無料宿泊券(ディナー、航空券付)!
次にブログでお会いするときは、沖縄の素晴らしさをリポートすることになると思います。
コンラッド東京 ソムリエ
藤島 聡
12 Feb, 2016