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Kenzo Estate Dinner

Kenzo Estate Dinner

10月9日、日本料理「風花」にて、Kenzo Estateオーナーの辻本憲三氏を招いて一夜限りのディナーを開催いたしました。
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Kenzo Estateのイベントは、2010年の1月に初めて行われ、実は今回が2回目の開催であります。今回のイベントの趣旨は、Kenzo Estateのフラッグシップであります「紫鈴(rindo)」 のファーストリリースヴィンテージ2005年と今年11月にリリースされた2010年ヴィンテージのお披露目を兼ねた飲み比べでした。
この2つのヴィンテージ、Kenzo Estateにとっても我々コンラッド東京ホテルにとっても非常に思い入れのある年なのです。
2005年というのは、双方共に生まれた年であり、2010年は風花の料理長 稲葉正信が就任した年でもあったのです。今回、こんな偶然といいますか「運命」を感じながら料理長にもワインを試飲してもらい献立を作成しました。
はじめに辻本氏からワイナリーの誕生秘話やワイン造りに対する情熱を語っていただいた後、「結(yui)」というロゼワインで乾杯をしました。
メルロを主体に造られるこのロゼワインは、ピュアな果実味が特徴的で可憐さの奥にも凛とした個性を秘めた味わいです。お料理は松茸炭火焼と鱧をクレープで包んだ一品。
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白ワイン「あさつゆ (asatsuyu)」はカリフォルニアでもNo1との声があるソーヴィニヨン・ブラン100%のワイン。爽やかでありながら、葡萄の旨味をしっかりと感じる味わいに合わせてお料理は真鯛の昆布〆に雲丹、蟹、そしてクリームチーズを和えた一品。
ワインに合わせて、このチーズを絡ませたのが料理長自慢のコンビネーションであります。
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「紫鈴(rindo)」2010年、2005年にはそれぞれ魚料理と肉料理をご用意いたしました。
通常パワフルな赤ワインには肉料理を合わせますが、日本料理ということもあり金目鯛のオランダ煮(一度油で揚げて魚の旨味を閉じ込めた後、煮込む)で勝負しました。
料理長もテイスティングをし、直前で味を濃くするなどベストの状態で皆様に提供できたと思います。2010年は皆様がお飲みになる時間を想定し、2時間前にダブルデキャンタをしておりました。2005年には鴨朴葉焼き、朴葉味噌にバルサミコを加えた一品。「紫鈴(rindo)」の深い味わいに合わせて特別に作ったものです。
ワインは直前にデキャンタをして提供しました。タンニンもこなれていて今とても飲み頃を迎えております。
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そして、最後にオーナーからサプライズワインを皆様へ、カベルネ・フラン100%の赤ワイン。このワインは商品にはなっていないプライベートワインなのです。
Kenzo Estateでは「明日香(asuka)」というカベルネ・フラン主体の赤ワインが存在しますが、この「明日香(asuka)」のモデルとなったワインなのです。
ヴィンテージは2009年。ラベルも貼られていないワインですから皆様も驚かれておりました。私もソムリエをしていて、ラベルのないワインをレストラン内で提供するのは、このようなイベントの時だけです。芳醇な香りに、そっと寄り添う旨味のある果実、タンニンもシルキーでまさに「明日にまで香る」というネーミングがぴったりのワインでした。
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終始笑顔のオーナー、そしてお客様、美味しい料理とワインがあれば他には何もいらない。
そんな空間でした。日本料理とワインのマリアージュは計り知れない可能性がある、そう強く感じました。沢山の方にお伝えできたらと思っております。
最後に今回ご参加くださった皆様、誠にありがとうございました。
また、この場をお借りしまして特別なワインをご協賛くださいました辻本氏にも
厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
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次回のKenzo Estate Eventは何年後になるのでしょうか。
皆様、乞うご期待ください。
ソムリエ
北原 康行

12 Nov, 2013

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