今回、コンラッド東京にわざわざお忙しい中、足を運んでくださいましたのは、フランス、ブルゴーニュ地方、シャルネイ・レ・マコンにてすばらしいワインとリキュールづくりを続けているトレネル・フィスの総支配人ジル・メイムンさんです。
トレネル社は、1928年クロード-アンリ・トルネルさんが設立しました。息子さんのアンドレさんの時代に事業を大きく拡大してボージョレ地域の特産ワイン、マコンの地酒ワイン、ブルゴーニュ産高級フルーツリキュールといった数々の特徴のある製品によって、世界に広く知られています。モットーは「芸は道によって賢し!」(専門家というものはその分野については、部外者の誰よりもすぐれているものだ)だそうです。
リュット・レゾネ(低農薬農法)でナチュラルなワイン造りを心がけていらっしゃいます。
コンラッド東京では、現在リキュールの、クレーム・ド・カシス オー・コート・ド・ニュイをオンメニューしています。今回、メイムンさんと一緒に5種類のワインをテイスティングする機会をいただけました。
その中で私が特に感動したワインが、ボージョレ地区の10のクリュ・ボージョレの中でも最も優れたワインのひとつといわれる区画、フランス語で「風車」という意味のMoulin à Vent(ムーランナヴァン)です。樹齢60年以上のブドウの木から収穫されたガメイというブドウ100%のワインに驚かされました。ガメイというとブルゴーニュではピノ・ノワールより格下のイメージが強いですが、丁寧に作ったものは、すばらしく、勝るとも劣らないのです。
メイムンさんも一番思い入れがあるらしく、そのワインはスミレの花束のような香りときれいな酸の伸びがありジューシーさ、エキス分、凝縮感に富んだすばらしいバランス感覚をもったものでした。2人してテイスティンググラスのワインを飲みほしました。
近日中にコンラッド東京のワインリストに登場することになるでしょう。いや、必ず!!
乞うご期待!!
アシスタント ヘッドソムリエ
濱田真児
21 Sep, 2011