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鮨屋のワイン紀行 最終話

鮨屋のワイン紀行 最終話

10/24~25 イタリア(ヴェネト~トスカーナ)

イタリア北中部
三代続く小規模ブドウ栽培一家【コルテ・アダミ】

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真ん中が三代目のアンジェロさん

 

まだ日本に輸出はなくこれを機に日本初上陸。栽培農家からスタートし、三代目が、子供の将来の為にと2004年より自社生産、瓶詰めを開始。従来のソアヴェ(安いだけ)のイメージを払拭させる為、ブドウの質はもちろんのこと、醸造法にもこだわりを持ち、窒素ガスを使いブドウに酸素をできるだけ触れさせずに圧搾する製法を行っています。

 

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そして、ルモンタージュも行ってます。アルコール発酵中のワインが入ったタンクの横に取り付けられたこの機械。先にはハンドルのように攪拌する突起がついているようです。

 

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値段もお手頃なので、ぜひ一度お試しください。

 

1時間ほど南に移動し、コルテ・アダミさんとは対照的(お値段)なクインタレッリに到着。これまたワイナリー三代目にあたるジョゼッペ・クインタレッリ氏は自らを伝統主義者と称し、農作業から醸造、ラベル貼りにまで全て手作業で行われています。

 

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アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラは半乾燥させたブドウを天然酵母でゆっくりと発酵させスラヴォニアオークの樽で7年間の熟成させ、高いアルコールとエキス分の濃さ、ワインの構成に思わず感激し、2000年のヴィンテージ物を思わず購入してしまいました!

 

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旅も終盤…
カステッロ・ディ・ランポッラ

 

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COCA d, Oro(黄金の谷)と言われるパンザーノ渓谷南部に位置し、1739年以来280年の歴史を持ってます。1994年からビオディナミを実施し、よりテロワールの特徴を表現し続けています。古代、ワイン作りに使用していた壺(アンフォラ)も再現しワイン造りに使用しています。

 

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続いて、キャンティという名を初めて公文書に示された由緒ある偉大な一族
【カステッロ・ディ・フォンテルートリ マッツェイ】

 

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1398年。10代目(ハッキリとはしてません)あたりのセル・ラポ・マッツェイが、トスカーナ王朝より初めて地域のワインに<キャンティ>という名前を与えられました。5つの異なるテロワール、120の区画、36種のサンジョヴェーゼ等を保有し、様々なワインを作りだしてます。ここでも貴重な体験をさせていただきました。

 

発酵後、これからワインを圧搾する前のブドウや

 

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ワイナリーの地下カーヴにある膨大(3000庫ほど)な貯蔵樽を視察。

 

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カーヴの奥には地下水の流れ込みで自然にできた鍾乳石があり、絶えず水が流れています。これにより自然な湿度を保ち、通年同じ条件でワインが熟成されていきます。

 

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驚きの連続の今回の研修、このブログでは伝えきれません。
ぜひ鮨カウンターで一緒にわかち合いましょう!

 

最後になりましたが、今回こんな素晴らしい体験をさせてくださったファインズ様、エグゼクティヴ ソムリエの森氏はじめソムリエの方々、お暇をくださった会社の方々に感謝の言葉で締めくくりたいと思います。
貴重な体験ありがとうございました。
またよろしくお願いいたします!
番外編もいきますよー!

 

鮨職人

坂元大二郎

02 Dec, 2019

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