先日、チームメンバーとともに、サントリー登美の丘ワイナリーの研修に行ってきました。登美の丘ワイナリーは甲府駅から車で20分。富士山を望む丘の上にあるワイナリーです。日本ワインの歴史のなかでも古く、1909年に開園されました。最近では、伊勢志摩サミットの会食において、「登美 ノーブルドール1990」という貴腐ワインが各国の首脳陣たちにふるまわれたのは記憶に新しいところです。
研修では、登美の丘ワイナリーの歴史や日本のワイン文化についての講義の後、畑に移動し、現在のブドウの様子や雨の多い日本ならではの工夫された栽培方法などを詳しく説明していただきました。
登美の丘ワイナリーは四方を森で囲まれているため、鹿や猪の被害も多く、特に猪は完熟したブドウを食べてしまう厄介な動物だそうです。食いしん坊なチームメンバーは、「そんな美味しいブドウを食べてしまう猪と、登美の丘のワインとの組み合わせは絶妙でしょうね・・・」と、いろいろと想像を巡らせておりました。笑い話ではありますが、こういった話は実際に畑に出向き、見聞きしたからこそできることなのだと改めて実感しました。
畑を見学した後は、醸造設備やワインカーヴを見学しました。
大規模なワイナリーですが、収穫されたブドウは50以上の区画ごとに分類され、醸造されます。こうすることで、その年にできたブドウから最高のワインを造ることができるのです。
登美の丘ワイナリーでは、過去の研究データの積み重ねと最新技術の融合によりワインを造っています。そのため、毎年のように安定した品質と量が担保され、国内だけでなく世界でも美味しく飲まれているのです。
収穫時期には、登美の丘ワイナリーに再訪し、収穫のお手伝いをしてくる予定です。
その時の様子は、またこちらのブログにて報告しますので、どうぞお楽しみに!!!
コンラッド東京では、7月より、ホテル内すべてのレストラン&バーにて、この登美の丘ワイナリーのアイテムをグラスにてお楽しみいただけます。
我々が肌で感じた感動を、多くの皆様にお伝えできればと思います。
ソムリエ 増川誉大
25 Jun, 2016