去る2月23日、日本料理「風花」にて、シャンパーニュメゾン ルイナールの最高醸造責任者 フレデリック・パナイオティス氏をお迎えし、メーカーズ・ディナーを開催しました。
1729年、世界で最初のシャンパーニュ・メゾンとして誕生したルイナールは「シャンパーニュの宝石」と謳われており、日本では、「知る人ぞ知るメゾン!」のようなイメージがあります。
フランスにおいては、エリゼ宮の晩餐会にて国賓の元首級賓客に供されており、私が一昨年、アルザスの三ツ星レストランで研修をさせて頂いた際も、お客様が食前酒にお選びになるシャンパーニュはルイナールがとても多くありました。日本では考えられないのですが、4名様以上での食前酒のオーダーには、750mlではなく、1,500mlのマグナムサイズを当たり前のように注文され、皆様あっという間に楽しまれます。レストラン研修時も沢山のルイナール ブラン ドゥ ブランのマグナムが抜栓されており、ソムリエの先輩がテイスティング用に少し分けてくださったものです。通常サイズと比べ、よりイキイキとした細かな酸がワイン全体に「エレガントさ」や「フィネス(「洗練されたもの」「繊細なもの」「上質であるもの」を意味する仏語)」をもたらし、とても印象的な味わいだった記憶があり、多くのお客様にもマグナムで楽しんでほしい!と強く願っていました。
今回のメーカーズ・ディナーはまさにそのチャンス!と、私と同じくブラン ドゥ ブランのマグナムを体験済で、ファンの1人であるヘッドソムリエの北原と一緒に、販売元のMHD様に「強く」お願いし(笑)、特別にマグナムでご用意いただきました。お客様にはウェルカムドリンクとして、また前菜に合わせてお楽しみいただきながら会はスタート。田村統括料理長がこのマグナムに合わせて用意した素晴らしいお料理は、テーブルにお届けした際、思わずお客様から、「うわぁ!キレイ!」と感嘆の声が湧きあがるほどでした。茄子のオランダ煮とカリフラワーの組み合わせや、車海老とウドの揚げ物にマグナムをペアリングし、パナイオティス氏も感動されていました。
三種の造りに合わせてドン ルイナール ブラン2004年、お魚料理の鰆葱味噌焼きはドン ルイナール ブラン1988年、お肉料理の松阪牛カツレツ卸しだれに合わせたのはドン ルイナール ロゼ2002年、そして焙じ茶ティラミスに合わせてルイナール ロゼをご堪能いただく…という、大変贅沢な夕べとなりました。
パナイオティス氏からは、1988年のドン ルイナール ブランと鰆の葱味噌焼きの相性の良さが素晴らしかったとのお言葉を頂戴しました。長く熟成することでポジティブな酸化熟成を経ていることから、発酵食品の味噌とアクセントの柚子の香りは、ルイナールの屋台骨である柑橘系のエッセンスと同じ要素で非常によく馴染んだのでしょうね。
田村料理長…本当にありがとうございました!
さぁーて、ここからは宣伝になりますが…4月からはじまるワインスクール、受付開始しました!
今月30日には、ヘッドソムリエ北原がホストを務める珠玉の日本酒と「コラージュ」の特別ディナー!
4月にはブルゴーニュの生産者、シルヴァン・ロワシェ氏(⇒イケメン!!!)のメーカーズ・ディナー!!
5月は、とあるシャンパーニュのメーカーズ・ディナーを企画中でございます!!!
皆さま、ぜひ、銀河系軍団がお贈りする楽しいイベント、そして皆さまのお抱えソムリエ(ゆるキャラ含む)との漫談(?)を楽しみに、コンラッド東京にお越しくださいませ。 (*^_^*)
コンラッド東京(非公認)ゆるキャラ
森本 美雪
17 Mar, 2017