皆様、こんにちは。今回は3日目のブログになります。先にお伝えしておくと、この3日目はとても濃く長いブログになります…よろしくお願いいたします。
当日は朝の8時半にホテルを出発し、まず向かった先はナパ最南端ロス・カーネロスのHudson Wines(ハドソン ワインズ)。ハドソンと言えば“Hudson Vineyard”(ハドソンヴィンヤード)です!ナパヴァレー最高のシャルドネを生む畑の1つで、多くのトップワイナリーが嘱望するナパ最高峰のシャルドネ栽培家です。コングスガード、キスラー、レイミー、オーベールなどカリフォルニア5大シャルドネと言われる生産者のほとんどにブドウを提供している銘醸畑なのです。そのキスラーに提供している畑がこちら!
隣の畑では同区画内に異なる土壌を見ることができます。昔はピノ・ノワールが植えてあったそうですが、下記の写真にもある通り火山性土壌のところもあるため、この土壌の特徴とロス・カーネロスの冷涼なテロワールがボルドー系品種にマッチしるという考えで下記2種のブドウに植え替えました。そのため同じ区画でも途中で品種が変わっているのです。
カベルネ・フランを植えている火山性土壌(海に近い標高の低いエリアでこの土壌は珍しいです)
メルローを植えている粘土質土壌
また、面白いのがこちら。茶色の針金ですがこれは虫対策らしく、この針金から出るフェロモンで近寄れなくなるそうです。
お土産にハドソンの帽子をいただきました!初日にサングラスを紛失した私にとっては最高のサプライズになりました(笑)午後はTres Sabores(トレス・サボーレス)へ。ラザフォード地区の西側マヤカマス山脈の麓に位置する小さなワイナリーです。トレス・サボーレスといえばオーガニック。ナパヴァレーにて1991年に初めて認証を受けたそうです。
まずはこちらの写真をご覧ください。
ブドウの樹の周りには草木が生い茂っています。カバークロップ(草木栽培)と呼ばれるスタイルを採用していて、旬の花やマメ科の植物を植えることで、雨が多い時も草木が水分を吸収してバランスを取ったりマメ科の植物には空気中の窒素を吸収し根に蓄え地中に戻す利点がブドウにも良いとのことです。また、畑に放し飼いにしているヤギをはじめ、ミツバチの巣箱やブルーバードの巣も畑近くにあり様々な生物の多様性を感じることができました。
放し飼いのヤギ
ミツバチを管理されている方
昼食後、向かったのはカリストガ。午前中には最南端にいた私たちですが、今はナパ最北端に位置するカリストガに。いつのまにかナパを縦断しておりました!基本的にナパは北へ行くほど暖かいことは前回のブログにてお伝えしましたが、この日は寒いこともありそこまでの寒暖差は感じられませんでした。それでも日差しはかなり強かったです。
向かったのはJerico Canyon(ジェリコ・キャニオン)。畑は急斜面な谷になっており両側に丘があります。出迎えてくれた美男美女に皆、嬉しさを隠し切れません!笑
試飲したワインはこちらの2種のカベルネ・ソーヴィニョン。
1つはEast Elevation。名前の通り東向きの畑のブドウを使用しております。もう1つはWest Wall。西向きのブドウです。畑の向きでこんなにも味わいが変ることが理解できる非常にいい機会でした。一言で表現するとEast ElevationはエレガントでWest Wallはジューシーでパワフル!個人的にはエレガントな味わいのEast Elevationが好みでしたが、どちらも大変素晴らしかったです。
東向きの畑のある丘の頂上からの一枚。どのくらい急斜面か写真では伝わらないのが残念です…
最後は素晴らしいワインとともに記念に1枚。もちろん美女と一緒でございます!笑(ちなみにこの帽子がハドソンでいただいたものです)
皆様、大変長いブログを最後まで読んでいただきありがとうございます。
最後に…
ワイナリーに行くとよくワンちゃんを見かけます。今回、僕は勝手にNapa Dogと呼んでおりますが、ワイナリーのアイドルをご紹介いたします!
Jerico Canyon Dog
見てくださいこの幸せそうな顔。癒しですね…
Tres Sabores Dog
ランチBBQの中、私の下でずっとご飯をおねだりしてました。
ソムリエ 和田
05 Jun, 2023