皆様、こんにちは。ソムリエの和田でございます。
今回はナパヴァレー研修2日目の様子をお伝えいたします。やっとナパです。ワインの話です。お待たせいたしました。笑
いきなりですが皆様に問題です!ナパは暖かい産地でしょうか?冷涼な産地でしょうか?どんなイメージをお持ちでしょうか?
正解は…どちらも正解です!
暖かいエリアもあれば冷涼なエリアもあります。通常、赤道に近いほど暖かく、遠ければ冷涼なのがセオリーですがナパは違うのです。アメリカンジョークではないですよ?本当です!笑
ナパは北半球に位置しており縦長に伸びている産地です。南にはサン・パブロ湾があり冷涼な海風が南から北へ吹き抜けるため、南に行けば行くほど冷涼で北に行けば行くほど温暖なエリアなのです。非常に面白い産地ですよね?さすがは自由の国アメリカ。気候までも常識にとらわれず自由なのです!笑
まず最初に訪れた記念すべきワイナリーはナパ最南端ロス・カーネロス地区のTruchard(トルシャード)。
バスから降りて驚きました。寒い…。シャツにジャケットの服装でしたが寒く、ダウンジャケットがあってもいいくらいです。サン・パブロ湾からは7-8km離れていますが冷たい海風により体感温度はかなり寒く感じました。それもそのはず、真夏でも水温は11度を超えないとのこと。朝の冷え込みもすごく、とにかく風が冷たいのです。本当に寒かったんです。暑がりの私が凍えるほどです!伝わりましたでしょうか!?
トルシャードはコンラッド東京でも昨年グラスワインにて取り扱っており、以前に私がいくらの軍艦に合わせるワインとして紹介いたしました。初めて訪れたはずなのにどこか懐かしく思いました。笑
皆でテーブルを囲みワインを飲みながらランチタイム。
本当のシャルドネを知りたければトルシャードを!
トゥルーシャルドネ…
トゥルーシャード…
トルシャード!笑
午後はナパの東側のヴァカ山脈に位置するプリチャード・ヒルへ。ここプリチャード・ヒルはカルトワイン(生産量が少なく希少価値の高い超レアなワインのことです!)の重要拠点のエリアの1つで多くの生産者がワインを造っていますが、ここで造られるワインのエチケット表記には小地区のプリチャード・ヒルではなく、より大きい区分であるナパのワインとなってしまうのです。その中でも唯一プリチャード・ヒルと名乗れる生産者がChappellet(シャペレ)。1967年創設され禁酒法明け以降ナパでは2番目に設立されたワイナリーだとか。また、プリチャード・ヒルに最初にワイナリーを設立したパイオニアであり“プリチャード・ヒル”の商標登録を持っているためシャペレのみしかプリチャード・ヒルを名乗れないのです!
そんなシャペレのカーヴの中でディナーです!会場に到着してその光景に驚きました!
なんて豪華なのでしょう!映画に出てきそうなお洒落な雰囲気とテーブルセット。ランチもそうでしたが生産者の方を目の前にしてその方のワインを嗜むという贅沢…
もっともっと多くのことを詳細に皆様にお伝えしたいのですが、大変長いブログになってしまいますので今回はこの辺で!今でも十分に長いのに…
最後にこちらも昨年コンラッド東京にてグラスワインで取り扱っていたTrefethen(トレフェッセン)のJonさん。私がコンラッド東京のスタッフと知るとすぐに『トミーは元気!?』とのこと。さすがはナパキングこと富満ソムリエ。兄貴恐るべし…笑
ソムリエ 和田
16 May, 2023