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「Small Forest = 小林さん」

「Small Forest = 小林さん」

日中は汗ばむくらいの初夏の陽気が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

昨年12月に入社し、早いもので5カ月が経ちました。 東京の暮らしにも少しずつ慣れてきたソムリエの富満です。

 

さて、今回のブログでは5月21日に行われたスタッフ向けワインセミナーについてご紹介させていただきます。講師としてお招きしたのは、オーストラリア、ニュー・サウス・ウェールズ州、アッパー・ハンター・ヴァレーに本拠地を置く新進気鋭のワイナリー「SMALLFOREST」オーナー/ワインメーカーのラドクリフ敦子さん。ワイナリー名「SMALL FOREST」というのは、ラドクリフ敦子さんの旧姓、『小林』から付けられたそうですが、『小さく始めて、小さいままで』という意味も込められているそうです。

 

ハンター・ヴァレーは、オーストラリアで最も長い歴史を誇るワインの産地。ワイナリーがあるのはハンター・ヴァレーの北西に位置するアッパー・ハンター・ヴァレー。原料となるブドウの生育に適した気温と土壌、適度な降水量に恵まれており、ブドウ樹の栽培が始まったのは1820年代まで遡るという。土壌は水はけが良い粘土の混ざるローム土壌。造りに関しては、特別な事は何もしていないという敦子さん。そんな敦子さんが目指すワインは素晴らしい産地としての可能性を受け継ぐ「きれいなワイン」だという。自分が納得できないワインは販売しない、と職人魂も忘れない敦子さん。実際、製品化した後であっても、自信を持って販売できる品質ではないと判断した場合は、販売を中止したこともあったという。

 

今回テイスティングしたのは4種類。

2

 

どのワインも一貫して果実香、果実味を前面に出した、バランスの良い、敦子さんが言う「きれいなワイン」という印象。特に、Shiraz Upper Hunter 2016はスタッフが持つShirazのイメージを大きく覆したのか、様々な質問が飛び交っていました。チェリーやラズベリーのような赤系果実が中心の華やかな香り、味わいは軽くしなやかで、柔らかい舌触りにシルキーなタンニン。敦子さん曰く、このShiraz 2016はこれからの季節に冷やして飲んでも美味しい!とのこと。

 

自分が造りたいワインを造るという根底には、地域との共生という大きな信念があるという敦子さん。 内に秘めた静かに燃える、ワインに対する熱い想いに触れた気がしました。

 

今回のトレーニングではソムリエは勿論、今年、ソムリエ呼称資格認定試験に挑戦するスタッフも多数参加し、様々な質問が飛び交う、とても有意義なトレーニングとなりました。

 

コンラッド東京 ソムリエ

富満 勇希

28 May, 2018

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