今年も残り僅かとなり寒さが身に染みる季節となりました。館内にも天井まで届きそうなクリスマスツリーが設置され、煌びやかなイルミネーションが街を彩ります。このブログをご愛読くださっている皆様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと思います。ナパ・ヴァレーワインをこよなく愛するプロガー(プロ+ブロガー)の富滿です。こんなにも身体が冷えるこの季節には温かみのある重厚な赤ワインを身体が欲しがる・・・いやいや、秀逸なスパークリング・ワインであればワイン・ラヴァーはいつだって求めてしまうものです。そんなわがままなワイン・ラヴァーの欲求を全て満たしてくれるワイナリーがナパ・ヴァレーには存在します。
その名もアメリカを代表するスパークリング・ワインの生産者「シュラムスバーグ」。今回は先日、日本料理「風花」にて開催された「シュラムスバーグ メーカーズ・ディナー」の模様をお届けしたいと思います。社長のヒュー・デイヴィス氏の来日に合わせ彼を招いて開催する貴重な機会となりました。
シュラムスバーグは今から約150年前に設立されたナパ・ヴァレーでは歴史あるワイナリーです。当時スパークリング・ワインの需要は低く、フランス産以外のスパークリング・ワインは「単なる泡の入った飲み物」としてワイン以下の扱いを受けていた時代、それでもヒュー氏の両親にあたるジャックとジェイミー・デイヴィス夫妻は諦めることなく試行錯誤を繰り返し、高品質なスパークリング・ワインを造ることを目指して行きます。現在では歴代のアメリカ大統領の公式晩餐会で幾度となく提供され、アメリカを代表する高品質スパークリングワインの生産者として確固たる地位を築くまでに至ったのです。
イベント当日はシュラムスバーグが造る赤ワインや、日本未輸入の甘口のスパークリング・ワインを含む全5種類のワインをご提供しました。料理に関しては風花の料理長 村松とともに何度も打ち合わせを重ね、試食を繰り返しながら、この日限定の特別な献立を組んでワインとの相性を追求しました。計画当初、生産者との距離が近い少数の会を計画していたのですが、予約開始とともにお問い合わせを多数いただき、急遽20名様程の会となり、終始盛り上がりを見せた非常に賑やかな会となりました。
今年に入りナパ・ヴァレーの生産者を招いて開催するイベントは3度目。現地ナパ・ヴァレーでお会いした生産者を自身が働く職場にゲストとして招きイベントを開催するというのは、非常に感慨深いものがあります。ナパ・ヴァレーの生産者を招いてのワインイベントは、今回の会が2024年度最後のイベントとなりましたが、来年度、来日予定の生産者からいくつかお話をいただいておりますので、皆様にご案内できることを考えますと、私自身非常にワクワクしております。
それでは皆様、素敵なクリスマス、良いお年をお迎えください。
ソムリエ
富滿 勇希
13 Dec, 2024