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サントリー登美の丘ワイナリー研修

サントリー登美の丘ワイナリー研修

皆さまこんにちは、ソムリエの藤島です。

いつもコノスワールブログをご覧いただきありがとうございます。

 

去る10月3日、今年2回目のサントリー登美の丘ワイナリー研修に、6月と同じコンラッド東京のチームメンバー8名で行ってきました。

今回は、収穫真っ只中の忙しい時期ではありましたが、ワイナリー長の渡辺さんにご案内していただきながらの収穫体験という貴重な研修でした。

 

前回訪れた時はまだ開花が終わり小さな実をつけたばかりで、その時のブドウを自分達も収穫できると楽しみにしていたのですが…

当日はあいにくの雨。

通常、雨の時は晴れる日を待って収穫をするそうなのですが、特別に小雨の中短い時間ですが収穫体験をすることができました。

 

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今年の山梨は8月まで申し分ない天候でしたが、9月に入ってから例年にないような雨が続いたそうです。

通常であれば雨が降っても3日続けば長いほうらしいのですが、今年は1週間以上続き、晴れたと思えば急に暑くなり、そしてまた雨が続くというとても厳しい条件だったそうです。

 

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収穫前の雨はブドウの熟度にも影響しますが、カビなどの病気も引き起こしたり、収量にも影響します。

収穫した房の中にも何粒かカビが生えているものもありましたが、そのカビの付いたブドウを一粒一粒丁寧に取り除いていく渡辺さんの、穏やかながらも真剣な眼差しがとても印象的でした。

「今年ははっきり言って難しい年だけど、大事なのはその年のブドウの個性を生かすワイン造りを行うこと」とおっしゃっていました。このような天候の年にしか出ない香りを引き出し、それを造りによって消してしまわないようにするそうです。

ワインの話をする際にヴィンテージのことをよく話しますが、良し悪しの一言で終わらせるのではなく、ヴィンテージの個性を知り、またその年々のキャラクターを楽しむ事が出来るのもワインの魅力の一つなのだと改めて感じる事が出来ました。

 

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この日私たちが収穫したのは登美の丘の赤の主要となる黒ブドウの「メルロー」。リリースされるのは3年後になりますが、その際はまたあの時のワイナリーの方々の愛情とともに皆様にご提供できたらいいなと思います。

ちなみに現在コンラッド東京でバイザグラスにてご提供しています登美の丘赤の2012年は、近年稀に見る良年だったそうです。和食、中華、フレンチ、全てのお料理と共にお楽しみいただけますので、是非お試しください。

皆様とお会いできることを楽しみにしております。

ソムリエ 藤島 聡

21 Oct, 2016

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