コングスガードメーカーズディナー

立春とは名ばかりでまだまだ厳しい冬が続きますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。2024年、初回のブログは私プロガー（プロ+ブロガー）の富滿がペンを取ります。今回は先日モダンフレンチ「コラージュ」にて開催しました新年初回に相応しい私の第二の故郷ナパ・ヴァレー、コングスガード・ワイナリーからジョン・コングスガード氏をお招きした「コングスガードメーカーズディナー」の模様をお届けいたします。

 

 

思い起こせば、私がナパ・ヴァレー・ワインのアンバサダーに就任した2022年、当時はコロナ禍であったため、海外から生産者をお招きしたディナーを開催することが難しい状況にありました。コンラッド東京のように様々な業態のレストランがあるホテルに勤めながら、メーカーズディナーを開催できないという苦しい期間もありましたが、ナパ・ヴァレーの神様は私を見捨てませんでした。ナパ・ヴァレーで絶大な人気を誇るコングスガード・ワイナリーからジョン・コングスガード氏が来日するというお話が舞い込んだのです。自身の職場で初めて開催するナパ・ヴァレーのワインイベントがコングスガード・ワイナリーという、幸運に恵まれたのです。

 

 

コングスガードは、「ザ・ジャッジ」をフラッグシップにカリフォルニア・シャルドネの五指に数えられ、世界中で取り合いになるワインを数多く産出するワイナリーです。その生産数の少なさから情報も少ないコングスガードから初来日となるオーナーのジョン・コングスガード氏を囲み、直接お話を伺えるという貴重な機会に加えて、ワインは全てコングスガードのカーヴからこの日のためだけに特別に出していただいた蔵出しワイン…。もうこの先二度と実現しない夢のようなディナーを開催させていただくことが叶ったのです。

 

 

イベントの開催が決定したのが約2ヶ月前、そこからモダンフレンチ「コラージュ」の影山シェフと何度もメニューの打ち合わせと試作を重ね、コングスガードのワインを最大限引き立てる一夜限りの特別メニューを完成させました。公式ホームページにイベント情報をアップした後、過去に例を見ない速さで満席になってしまい、今回ばかりは県外からのお客様も多数いらっしゃいました。

 

 

通常であれば、シャンパーニュのようなスパークリングワインで乾杯！という流れで会が始まることが一般的ですが、コングスガードは違います…シャルドネで乾杯！これがコングスガード流です！ここで当日のワインリストをご紹介いたします。

 

 

・Kongsgaard Chardonnay Napa Valley 2021
・Kongsgaard Chardonnay Napa Valley 2014
・Kongsgaard Chardonnay “The Judge” Napa Valley 2013 Magnum Bottle 1500ml
・Kongsgaard Merlot Napa Valley 2015
・Kongsgaard Syrah Napa Valley 2018
・Kongsgaard Syrah Napa Valley 2004

 

（波田野、頑張っています！）

 

一般的にワインペアリングはその流れを重要視し、メインのワインまで続くストーリーを表現します。その光るワインに向かってジェットコースターのように上下し、お客様の期待値を膨らませて行く。今回は「ザ・ジャッジ」がメインのワインという位置付けではありましたが、本来は違います。全てのワインが食卓の主役になるような光り輝くワインばかり…。到達したことのないような高次元を一直線に突き進むようなイメージです。こんなにも沢山のコングスガードのワインを惜しみなく抜栓し、皆様のお手元に届けることができる…。終始最高の盛り上がりを見せる会場の隅で私はひとり幸せを噛み締めておりました…。至福の時が過ぎるのは早く、あっという間にその夢のような時間は終演に向かい、大盛況のまま幕を閉じました。

 

 

ご参加いただきました皆様、改めて本当にありがとうございました。今回、残念ながら参加が叶わなかった皆様もコンラッド東京ではコングスガードのワインを極少量ではありますが、オンリストさせていただいておりますのでぜひ、おはやめにお楽しみいただければと思います。

 

次回のワインイベントは3月を予定しています！あのシャンパーニュメゾンとのコラボレーションディナーです。詳細が決まりましたら、公式ホームページにアップいたしますので、楽しみにお待ちいただければと思います。今後ともコンラッド東京開催のワインイベントをどうぞよろしくお願いいたします！

 

コンラッド東京
ソムリエ
富滿　勇希

05 Feb, 2024