
去る3月5日、日本料理「風花」にて、カリフォルニアワイン インスティテュート(CWI)主催のワインイベントを開催いたしました。本イベントは、1976年に世界のワイン史を大きく変えた歴史的出来事「パリスの審判」から今年で50年を迎えたことを記念して開催が決まりました。この伝説的なブラインドテイスティングは、フランスの名だたるワインを抑え、カリフォルニアワインが高く評価されたことで、カリフォルニアだけではなく世界のワイン観を大きく揺るがしました。それから半世紀、カリフォルニアワインは品質・多様性とともに進化を続け、今や世界のワイン業界をけん引する存在となっています。このイベントでは、「パリスの審判」の歴史を体感できるような6種のワインをゲストスピーカーのイレーン・チューカン・ブラウン氏がセレクトし、会席・鮨・鉄板焼のお料理をそのワインに寄りそうようにアレンジした特別コースとともにお楽しみいただきました。

乾杯は、Schramsberg Blanc de Blancsをマグナムボトルにて提供しました。先附には会席より、鯛松皮造り昆布締め/炙り筍若芽煮/浅利と菜の花のかき揚げの3種を用意。繊細なうまみとクランチーなテクスチャーを持った料理に、きめ細かな泡と爽やかな酸を持ったSchramsbergを合わせることで、よりいっそう春の食材の甘みを引き立てました。
続いて「パリスの審判」の白ワインの部門で栄えある1位を獲得した、Chateau Montelena Chardonnay、クリーミーな質感とMLFを行わないことで生まれる緊張感のある酸をあわせ持つこのワインには、鮨より車海老と白身を2種類のバターと合わせて。樽熟成由来のナッツの香りとピーナッツバターの香りやカルピスバターの香りが共鳴し、鮨とモンテレーナのシャルドネの相性の良さを体感できる瞬間となりました。

次はFrog’s Leap Zinfandel、赤ワインの登場です!会席より鰻の蒲焼と西京味噌焼きの魚の2種盛りを提供。皆様、西京味噌のフレーバーとジンファンデルのフレーバーの調和に驚いていらっしゃいました。そして、Bien Nacido Estate Syrah。このワインには鉄板焼よりスプリングラムを提供いたしました。この季節しか食べることができないスプリングラムのやわらかい口当たり、そしてミルキーな味わいが、ワインの果実味とやわらかい口当たりによく調和して、双方の魅力を引き出すようなペアリングとなりました。

最後にご用意したのは、ナパ・ヴァレーを象徴するようなカベルネ・ソーヴィニヨン2種類。Freemark AbbeyとGallicaです。黒毛和牛のフィレとサーロインと共に提供し、ゲストの皆様には赤ワイン塩や玉ねぎダレなどの数種類のコンディメントと合わせながら、ご自身でそれぞれのワインとの相性を見つけていただきました。

今回のディナーでは、「パリスの審判」から50年の、カリフォルニアワインの歩みを振り返ると同時に、今もなお進化を続けているカリフォルニアワインの明るい未来を、日本料理とのペアリングを通して感じていただけた一夜となったと思います。それもひとえにゲストスピーカーのイレーン・チューカン・ブラウン氏の魅力あふれるトークのおかげです。また近いうちにCWIといっしょにイベントをできるのを楽しみにしております。
これからもコンラッド東京では、ワインの魅力をより深く体験していただけるようなワインイベントを開催してまいります。次回のワインイベントは、4月23日(木)に中国料理「チャイナブルー」にて開催予定の「銀座レカン x チャイナブルー x ボデガス・ビニャティゴ コラボレーションディナー」
https://conrad-tokyo.hiltonjapan.co.jp/plans/restaurants/dinner/chinablue-2604
そして、5月27日(水)にモダンフレンチ「コラージュ」にて開催予定の「シャンパーニュ ゴッセ ワインメーカーズ ディナー」です。
多くの方とお会いできることをソムリエチーム一同、楽しみにしております。
エグゼクティヴ ソムリエ 森本美雪
07 Apr, 2026