去る12月4日、日本料理「風花」での「ティエンポン ワインメーカーズディナー」開催前に、今回のゲストスピーカーでもあるティエンポン家のオーナー、フランソワ・ティエンポン氏直々にスタッフ向けにワイントレーニングを行なっていただきました。
12月に入り本格的に繁忙期を迎える前に、このような時間を取っていただけることは私共にとって非常に貴重な時間です。
ティエンポン家の歴史を辿ると1842年まで遡ることができます。1921年にジョルジュ・ティエンポン氏がヴュー・シャトー・セルタンを購入したことを皮切りにワイン造りをスタートさせ、今日に至るまで、ボルドー右岸を中心に数々の有名シャトーを所有してきました。
今回テイスティングしたワインは3種類。
全てメルローをベースに少量のカベルネ・フランをブレンドした3種類のワイン。2011年が1stビンテージ、数々の高評価を獲得している「シャトー・アルセ2014」ティエンポン家の真髄の1つパヴィ・マカンのセカンド・ワイン「レ・シェーヌ・ド・マカン2015」輸出する17ヵ国中、1ヵ国当たりの輸出量がごく少量という貴重な「レ・フィヨット2015」。
どのワインにも共通して、パワフルさの中にエレガンスを供えた味わい。メルローの滑らかな果実味とタンニンにカベルネ・フランが骨格と華やかさを添え、美しい酸味がそれを支えるイメージ。
カベルネ・フランをとても大切に考え、ワインに複雑さをもたらしてくれる、と語るフランソワ氏。
どのワインにも少量ブレンドされたカベルネ・フランが鍵を握り、複雑さをもたらしながら調和し、まとまりのある味わいを表現しています。
今回テイスティングした3種類のうち、「シャトー・アルセ2014」はルーム・サービスで、「レ・シェーヌ・ド・マカン2015」は各レストランでお楽しみいただけます。
単体で飲んでも非常に美味しいティエンポン家のワインですが、お料理との相性もまた素晴らしいものがあります。
フランソワ氏のワイン造りに対する思いをしっかりと受け継いだチームメンバーとともにティエンポン家のワインを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ソムリエ
富滿 勇希
06 Dec, 2019